ピースがはまる喜び

子供の頃、ジグソーパズルが大嫌いでした。だって、ピースの絵柄が似ているんですもの。「まずは四隅を見つけて、外側から進めていくんだよ」と親は教えてくれましたが「そんな方法でやったって、うまくいくわけがない」と思っていました。
大人になった今もパズルはしませんが、じわじわと周りを固めて、最後にすべてが完成する感じ」は、よく味わいます。それは、テレビを見ながら、メモを取るようになったことが理由です。
動画か、書籍か。比較をすれば、情報量は明らかに本の方が大きいでしょう。しかし、綺麗な画像がつくことを加味すれば、頭に残る率は前者の方が高いもの。学習を兼ねての視聴の中で、時折、かちりと記憶のピースがはまることがあります。
目の前で見ている番組と、過去に読んだ小説のワンシーンの一致、という場合が多いですね。あの場面に出てきた○○とは、こんなものだったのか。想像していたのと違うな。そういったことに気付くと、なんとも言えない喜びと興奮を感じます。疑問とも感じていなかったことに、うっかり答えがでてしまった、それが思いのほか嬉しいと、そんな気持ちでしょうか。幼少時には理解できなかった楽しみを、今になって知った気分です。

定番料理のアレンジ法

夏場は素麺、冬場は鍋物。わりと定番ですね。友人の家では、各季節、それが週に四日はあるそうです。「嫌いじゃないけれど、さすがに飽きるんだよね」と、彼女は苦笑していました。家族が好きだから諦めてはいるけれど、ネットを使って調べるレシピも変わりばえしないし、とも言っていました。
周囲からそんな話を聞くたびに、私は、スーパーのレシピカードを見ることを勧めています。カードは食材を買うついでに貰えますから、入手は簡単です。しかも季節で特集があったりもしますし、なかなか楽しめるんですよ。
紙面が限られているからでしょう。レシピはなにかの素をアレンジしたりする簡単なものが多く、しかも古典的メニューは少ないので、私にはかなり発見が多いです。我が家の方ではスーパー独自のものも貼ってあったりして、それも重宝しますね。
多くの人が頼りがちなインターネットは、たくさんのことが調べられて便利ですが、情報量が多すぎて疲れてしまうという欠点もあります。探してみれば、近くにだっていろんなネタが転がっているもの。今まで見ていなかった場所なら、なおさらです。
結局友人は、手に入れたレシピをさらにアレンジして、新規メニューを作っているとのこと。役に立てて良かったです。

「好き」は何よりも強い

いつだったか、テレビで「地元の地図を作ろう」という番組をやっていました。若者が都会に出て、高齢者ばかりとなってしまった田舎町の、集客作業の一環です。
リュックを背負い、バインダーを手に持って、少ない店舗を巡るメンバーの姿に、私は、小学校時代のキャンプで行った、ウォークラリーを思いだしました。慣れない山道を子供たちだけで歩くという状況に、とてもどきどきしたことを覚えています。でも今回土地を回る人達は、それよりもはるかに大きな使命感に燃えています。これが完成すれば、町が発展すると考えているからです。
何に対しても言えることですが、「好き」という気持ちは、なにより強いと思います。苦労を苦労と感じることなく、ひたすらに情熱を注ぎこめるからでしょうね。過疎化が進む町を離れるのではなく、なんとか守りたいと考えている彼らは、地元を心から愛しているのでしょう。だからこそ、この前進力なのです。
そこまでの力はないにしても、私にも夢はあります。それは、年をとったら、自宅を近所の子供たちに開放することです。たくさんの絵本をそろえて「自由に読んでいいよ」って言ってあげたい。そんな時代かと言われれば「そうでもない」と思いはしますが、いつか叶えられたら、嬉しいです。

単調な日々が輝くとき

友達に勧められた本を、インターネットで購入しました。普段本を買う時は、事前に内容をチェックする私。でもその日は、連絡が夜だったことと、忘れてしまわないうちに欲しかったのとで、事前チェックは何もしませんでした。そして数日後、自宅にその本が届いたのですが、思わず友人に感謝しましたね。あなたが好きそうだから、と言われていたそれが、本当に好みにぴったりだったんです。その本は、外国人男性の日常を書いたエッセイでした。私は小説でも漫画でも、そして今回のようにエッセイでも、日常ネタが大好きです。どきどきする恋愛話も、すかっとする冒険話も素敵だけれど、やっぱり波乱万丈ではないものがいい……そう思うのは、日々を描いている話を書く人は、毎日を丁寧に生きていると感じるからかもしれません。私は、何気ない時間の中に話になるものを見つけるには、それなりの視点を持っていなければいけないと思います。変わらない中に『特別』を見つける目です。それを持っている人はすごいとも思います。だって、普段どおりの時間を、その感性で、きらきら輝くものにできるんですもの。エッセイ本、いっきに読むのは勿体ないので、毎日少しずつページをめくることにします。

美術館で感じた歴史の息吹

友達に誘われて、美術館に行ってきました。私は特に歴史や美術に造詣が深いわけではありません。だから正直に言えば「ちょっと面倒だな」と思っていたのですが……たまに見る美術館は圧巻でした。目の前に並ぶたくさんの油絵には、絵の具の盛り上がりが見えます。タッチがどうこうとか、配色がどうとか、そういうことはぜんぜんわかりませんが、この絵筆を置いただろう跡をつけたのは、何百年も前の人だと感じると、とても感動しました。その時代に生まれた絵が、今も生きている気がしたのです。最近はインターネットで、何でも調べることができます。有名な絵だって、ちょっとキーボードを叩けば、どんなものかくらいならすぐ見ることができますよね。必要ならば、それで十分だと感じていた自分が情けなくなりました。画面で見る絵では全体像やそれに基づく史実はわかっても、当時の息吹は感じられません。美術館で見るものとは、まるで別物なんです。この気持ちを忘れたくなくて、帰りにショップで、お気に入りの絵が印刷された、絵葉書を買いました。本当は展示物すべてがのったパンフレットや、歴史を書いた本が欲しかったのですが、お財布と相談してやめました。残念です。絵葉書は机の前に飾っています。

写真と一緒に思い出を収める

カメラを持ち運ばなくても、携帯に備わっている時代です。カバンにカメラは入れなくても携帯は入ってますよね。普段の生活にも携帯はあって当たり前です。そんなこんなで以前に比べると色んな写真を撮る機会が増えました。こんな時カメラがあったら!持ってくるの忘れた!という事も減り、撮りたいと思った時にふと撮れるというのがいいですね。道端でネコが昼寝してるとか、風に舞う花びらの景色とか、電車からふと見えた紅葉とか、海辺の向こうに見える夕日とか、かわいいお花とかふと写真に収めたいと思うものは以外とその辺にあるものだし、そのタイミングはきっとほぼといっていいほど二度目はなかなかありません。だからこそ一枚でもいいからその時の情景や景色、それと一緒に気持ちも含めて撮っておきたいんです。本屋で見かける写真集の表紙になっている物、以外と普通の景色だったりするものが多かったりします。もちろんその中にも計算された景色があるんだろうけど、当たり前の景色だからこそ人の心を惹く何かがあると思うんですよね。懐かしいと思う気持ちは人にとって大事だと思います。その感情を上手く使っているんだと思います。写真はただ眺めているだけでも幸せにしてくれる物です。これからも色んな物をどんどん撮っていきたいです。

小説は2度目や3度目に読むと違った読み方ができる

小説だけに限った話ではないのかもしれませんが、何度も読んでいると前回読んだときとはまた違った読み方ができたり、新たな気づきがあったりします。そのときの気持ちであったり、読む年齢によっても印象が変わるのだとおもいますが、とにかく前回読んだときにはあまり気にならなかったセリフが妙に心に残ったりします。前回は完全にスルーしていたようなことがとても気になったりすることもあるのです。そのため、一度読んだだけで終わりではなく、買った本は何度も読んでみていいと思います。せっかく本棚があって、いつでも自由に読めるような状況になっているわけですから、二度や三度と読み返してみてもいいとおもいます。特に数年前に読んだ本がまだ自宅の本棚にあるのであれば、試しにもう一度読んでみてください。数年前に読んだときの感想とはまた違う感想がでてくるかもしれません。小説を読むときには、登場人物の中の誰かに感情移入するものですが、自分の年齢などに変化があると、感情移入できる相手さえも変わることがあるのです。そんなふうに自分の変化を小説に気づかせてもらうというのも悪くはないのではないでしょうか。ぜひ、試しにもう一度読んでみてください。

最新刊の情報は本屋さんより出版社のHPがやはり早い

CDの発売日は水曜日がほとんどですが、本の発売日は特に決まっていません。そのため、いつどんな本が出るのかということはよくチェックしていないと分からないものですが、このような新刊の情報は本屋さんでも手に入ります。でも、もっと情報が早いのは出版社のホームページです。当然と言えば当然なんですが、本を出すのは出版社ですから、このホームページに最初に情報が更新されます。その出版社から出る本のことしか書かれていませんが、それでも情報はかなり早いです。大手の出版社各社のホームページをいつもチェックしておくようにすれば、たいていの新刊情報は早いうちから手に入ります。本屋さんに並んでからチェックしてもいいのですが、ホームページで見ておけばゆっくりとその内容を吟味できますので、本屋さんでは買うだけで済んでしまって買い物がスムーズです。出版社のホームページには、あらすじ紹介や解説など細かい紹介文が掲載されていることもあるので、本屋さんでは手に入らないような細かいデータも手に入りますし、買いたい本を選ぶ上で役立つと思います。たくさんのいい本に出会うためには、自分からも積極的に動いていかないといけないということですよね。

何かの賞の受賞作や候補作にも注目

ぼんやりと「何か面白い本が無いかなあ」と思う時が時々あります。チェックしている作家さんの新作はしばらく出そうにないし…なんてときは特に。そういう時は、出版社とかが主催している賞の受賞作品をチェックするようにしています。有名なところだと、芥川賞とか直木賞とかですけど、探してみるといろんな賞があるんですよね。各出版社の新人賞なんかもよく聞きますよね。ミステリーなら、このミステリーがすごい!とかも要チェックですし、より買う人の感性に近いなと思うのは本屋大賞ですね。
そういう賞を受けた作品っていうのは、やっぱり保障された作品だと思うんですよね!あとは、公募じゃなくて選考委員会が作品をピックアップして、そこから受賞作を選ぶような場合にはノミネート作品をチェックしてみても楽しいです。まだ受賞作品が発表されていないけど、ノミネート作品だけは発表されている、なんていう場合もあるので、その時は選考委員に入ったつもりで全部の作品を読んで予想を立てたりもしています。
毎日たくさんの作品が世に生まれているので、そのたくさんの中から自分に合う一冊を探すって楽しいですけど大変な事ですよね。そんなに全部の本を買ったり読んだりってできないし。ある程度絞ってほしいなって思う時には、こういう受賞作品とかノミネート作品をチェックするようにしてます。

あとがきを読んでから小説本編を読む方法

小説であれ、エッセイであれ、本の最後にあとがきが書かれていることが多々あります。作者本人がその作品に対する愛情や苦労を語っている場合もあれば、最近の近況などを連ねていることもありますし、作者と友人の別の作家さんや有名人が感想を寄せている場合もあります。じんわりするものから、作者さんのすごさを改めて痛感するもの、くすっと笑ってしまうものまでいろんなパターンがありますが、このあとがき、いつ読みますか?
「あとがき」と言うくらいですから、基本的には後から読むという人がほとんどだと思います。私も普段はそうしているんですが、人によっては先に読むという人も居ます。先に読まれることを念頭に置いてあとがきを書いている人も居るくらいですから、意外とそういう人は多いんじゃないでしょうか。
作品を楽しむためのヒントや、このキャラクターが好きだったという話、作成秘話から泣く泣くカットしたエピソードまで、そこにはならではのエピソードがたくさん盛り込まれています。たまにはあとがきを先に読んで、本編を読みながら「ああ、ここが書いてあった部分かな」なんて思いながら読んでみるのも良いと思います。
中には自分の事を「あとがき作家」なんて自称するくらいあとがきに力を入れている方も居るので、読み飛ばしているという人はぜひゆっくり読んでみてほしいです。